人工衛星「てるてる」観測技術に関する学習ツアー
2025年3月、東京大学木曽天文台にて「人工衛星てるてる」の観測技術に関する学習ツアーを実施いたしました。
全国の高校生や専門家とともに、星空観測や望遠鏡の仕組みを学びながら、人工衛星の光のモールス信号を地上から観測するための技術的な検討を行いました。

参加者
本ツアーには、以下のメンバーが参加いたしました。
- 人工衛星てるてるプロジェクトのメンバー
- 駒ケ根工業高校 宇宙航空研究グループの学生
- 長野市・佐久市の高校生
- 木曽天文台の専門家
- ドキュメンタリー映像の撮影チーム
高校生たちは積極的に学び、宇宙に対する興味と情熱をさらに深める機会となりました。
🔭 望遠鏡の仕組みを学ぶ
まずは、木曽天文台に設置されている望遠鏡の種類や調整方法について学びました。
- 経緯台式と赤道儀式の違いについて理解を深める
- 夜間の観測をスムーズに行うため、昼間や室内で事前調整を行う重要性を学ぶ
特に、木曽天文台の シュミット望遠鏡(世界で3番目の口径を誇る望遠鏡)について詳しく解説を受け、その性能の高さに多くの参加者が驚かされました。

🌌 星空観測と実験
夜間には、木曽天文台の大型望遠鏡を使用し、実際に星空を観測しました。
- 月のクレーターや木星・金星の観測
- オリオン座・北斗七星の確認
- 気温マイナス5℃という厳しい環境の中での観測体験
寒さの厳しい状況ではありましたが、満天の星空の美しさに圧倒される貴重な機会となりました。



🛰 人工衛星「てるてる」の観測技術について
本ツアーのメインテーマは、人工衛星「てるてる」が発する光のモールス信号を地上から観測する技術の検討です。
- 木曽天文台のシュミット望遠鏡を活用した撮影計画が決定
- 人工衛星の高速移動を正確に捉えるための技術的な課題を検討
専門家とともに議論を重ね、高校生たちの積極的な意見交換も行われました。



📅 今後の展開
現在、全国の高校天文部などを中心に、約20校が「てるてる観測会」を企画中です。
- 人工衛星の打ち上げ・ISSからの放出後、軌道が確定し次第、観測会の日程を調整。
- 全国の高校生が連携し、人工衛星の光の観測に挑戦。
- アプリを活用し、「てるてる」の位置をリアルタイムで確認しながら観測。
- SNSや工房大倉ホームページを通じて、観測の様子を発信。
人工衛星をリアルタイムで追跡しながら観測することで、宇宙をより身近に感じる機会を提供していきます。
🚀 まとめ
木曽天文台での活動は、人工衛星「てるてる」の観測技術の確立に向けた重要なステップとなりました。
本プロジェクトを通じて、宇宙開発をより身近なものとし、次世代の科学者や技術者の育成につなげていきます。
今後の観測会の情報や最新の観測成果については、SNSや工房大倉ホームページを通じて発信してまいります。
引き続き、皆様のご関心とご支援をよろしくお願いいたします。🚀✨